大切な人やペットが亡くなり、時間が経つにつれて、形としてそばに感じられるものが欲しいと考える方は多いのではないでしょうか?
お墓参りや仏壇に手を合わせることも大切ですが、日常の中でそっと故人を感じられる方法として「遺骨アクセサリー」が注目されています。
中には、「自分で遺骨アクセサリーを作ってみたい」と考える方もいるでしょう。
そこで本記事では、遺骨アクセサリーの作り方を詳しく解説します。
関連記事:遺骨ジュエリーの選び方4選
遺骨アクセサリーの作り方

遺骨アクセサリーの作り方には、主に「カプセル加工」「樹脂加工」「ダイヤモンド加工」の3種類があります。
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
カプセル加工(遺骨カプセル)
遺骨をそのままカプセル状のアクセサリーに納める方法です。
特徴
- 遺骨をそのままの状態で保管できる
- 気密性の高いデザインなら湿気や劣化の心配が少ない
- 加工せずに納めるだけなので、自作もしやすい
作り方
- 遺骨を細かく砕き、カプセルのサイズに合わせる
- ネジやシリコンパッキン付きの専用カプセルに遺骨を入れる
- しっかりと密封して完成
カプセルタイプは比較的シンプルな構造のため、DIY初心者でも作りやすいです。
樹脂加工
遺骨を樹脂(レジン)で固め、アクセサリーに加工する方法です。
特徴
- 透明感のある美しい仕上がり
- 遺骨と共に花やラメを封入してデザインをアレンジできる
- 専用のレジンや技術が必要なため、自作にはややハードルがある
作り方
- レジン専用のシリコン型を用意する
- 遺骨を細かくし、レジンと混ぜる
- 型に流し込み、UVライトまたは自然乾燥で硬化させる
- 硬化後、アクセサリー金具を取り付けて完成
レジン加工は、オリジナルデザインが作れる自由度の高さが魅力ですが、レジンの取り扱いには注意が必要です。
ダイヤモンド加工
遺骨を特殊な技術で加工し、本物のダイヤモンドにする方法です。
特徴
- 遺骨の炭素を抽出し、天然ダイヤモンドと同じ製法で生成
- 高価だが、永遠に輝き続ける唯一無二のジュエリーにできる
- 専門技術が必要なため、業者に依頼する必要がある
作り方(業者依頼)
- 遺骨を業者に送る(少量でOK)
- 業者が高温・高圧で炭素を抽出し、ダイヤモンドを生成
- 指輪やネックレスなどのジュエリーに加工して完成
「遺骨をダイヤモンドにして永遠に身につけたい」という方に選ばれる方法です。
遺骨アクセサリーにおすすめの素材

遺骨アクセサリーを長く愛用するためには、使用する金属の選び方も重要です。
代表的な「シルバー」「ゴールド」について、それぞれの特徴を見ていきましょう。
シルバー
| メリット | デメリット |
| 比較的リーズナブルで手に入る 落ち着いた輝きがあり、普段使いしやすい | 空気に触れると酸化しやすく、変色する可能性がある |
デメリットの対策としては、定期的にシルバー専用のクロスで磨くことです。
クロスでシルバーを磨くことで、美しさを保てます。
ゴールド
| メリット | デメリット |
| 高級感があり、色褪せしにくい 18Kは硬度があり、長く愛用できる | シルバーに比べて費用がかかる |
ゴールドは費用がかかりますが、その分「一生身につけられる遺骨アクセサリーを作りたい」という方におすすめです。
遺骨アクセサリーを作る際の注意点

自作する場合も、専門業者に依頼する場合も、以下の点には注意しましょう。
- 遺骨の取り扱いに気をつける
- レジン加工はしっかり硬化させる
- 自作が難しい場合は専門業者に依頼する
遺骨は故人の一部です。
丁寧に扱い、無理に砕いたりこぼしたりしないよう注意しましょう。
また自作する際は、レジンの完全硬化には時間がかかるため、急がずしっかり固めることが重要です。
「うまく作れるか不安…」という方は、専門の業者に依頼するのをおすすめします。
特にレジン加工やダイヤモンド加工は、品質や耐久性を考えるとプロにお願いした方が安心ですよ。
まとめ
遺骨アクセサリーの作り方には、
- 遺骨をそのまま納める「カプセル加工」
- レジンで封入する「樹脂加工」
- 遺骨をダイヤモンドに変える「ダイヤモンド加工」
の3種類があります。
また、素材選びや作成方法によって仕上がりが大きく変わるため、慎重に選ぶことが大切です。
自作するのが難しい場合は、専門業者に依頼することで高品質なアクセサリーが手に入ります。
大切な存在をいつもそばに感じられる、世界にひとつだけのジュエリーを作りませんか?
