
「故人の存在をいつも身近に感じていたい」
「どこにいても見守っていてほしい」
このような想いから、大切な方の遺骨を持ち歩きたいと考える方は少なくありません。しかし、「遺骨を持ち歩いても問題ないのか?」「どのような方法があるのか?」と悩む方も多いでしょう。
この記事では、遺骨を持ち歩く方法と、その際の注意点について詳しく解説します。
遺骨を持ち歩く方法
遺骨を持ち歩く方法は、下記の3つです。
まずはメモリアルジュエリーを利用することについて解説します。
メモリアルジュエリーを利用する

最も人気のある方法の一つが、メモリアルジュエリー(遺骨ジュエリー)を使うことです。
メモリアルジュエリーは、故人の遺骨や髪の毛を特別なジュエリーに封入し、いつでも身につけられます。
メモリアルジュエリーの特徴は、以下の通りです。
- ペンダント、リング、バングルなど、さまざまなデザインが選べる
- デザイン性が高く、普段使いしやすい
- 遺骨や遺髪だけでなく、愛するペットの遺骨を入れることも可能
- 特殊な樹脂で封入するため、劣化や風化の心配が少ない
遺骨を持ち歩く際に、「見た目から分かりにくい」「ずっと身につけられる」という点で、メモリアルジュエリーは非常に優れた選択肢です。
遺骨カプセルを使う
シンプルな方法として、小さな遺骨カプセルに遺骨を収納し、持ち歩くことができます。
遺骨カプセルには、キーホルダー型やペンダント型があり、バッグやネックレスに取り付けることが可能です。
そんな遺骨カプセルですが、下記の特徴があります。
- シンプルな構造で使いやすい
- 遺骨をそのまま保管できる
- 防水加工されたものを選べば、安心して持ち歩ける
ただし、デザイン性はメモリアルジュエリーほど高くないため、普段使いのアクセサリーとしては少し目立つこともあります。
お守りとして遺骨を持つ
宗教的な理由で、遺骨をお守りのようにして持ち歩きたい方もいます。
お守り袋や特別なケースに入れて持ち歩くことで、心の支えになるでしょう。
またお守りには、下記の特徴があります。
- 精神的な安心感が得られる
- 小型のケースに収納できる
- 目立たず持ち歩くことが可能
ただし、素材によっては経年劣化が起こる可能性があるため、長期的に持ち歩く場合は注意が必要です。
遺骨を持ち歩いても問題ないのか?
結論から言うと、日本の法律では遺骨を持ち歩くことに関する特別な制限はありません。また、宗教的にも個人の信仰に基づいて行動することが認められているため、遺骨を身につけることに問題はないとされています。
ただし、飛行機での移動時など、国や地域によってはルールが異なる場合があるため、事前に確認しておくことが重要です。
遺骨を持ち歩く際の注意点

遺骨を持ち歩く際の注意点は、以下の通りです。
- 保管方法に気をつける
- 落とさないようにする
- 家族と相談する
まずは、保管方法に気をつけることについて解説します。
保管方法に気をつける
- 遺骨が湿気や直射日光にさらされないようにする
- 防水性の高いカプセルやジュエリーを選ぶ
落とさないようにする
- ネックレスの場合はしっかりとしたチェーンを使用する
- キーホルダー型の場合は、頑丈なリングを選ぶ
家族と相談する
- 遺骨の扱いについて家族の意見を尊重する
- 共有できるジュエリーにするのも一つの方法
まとめ
遺骨を持ち歩く方法は、下記の通りです。
- メモリアルジュエリーを利用する
- 遺骨カプセルを持ち歩く
- お守りとして遺骨を持ち歩く
また遺骨を持ち歩く際は、事前に家族に相談したり、落とさないようにしたり、保管方法に気をつけたりしましょう。
メモリアルジュエリーや遺骨カプセルなど、自分に合った方法を選び、あなたが大切な故人を身近に感じられることを祈っています。